お客さん相手に商売をするのはどこの業種も同じだけど、
接客業などのマンツーマンで相手をする商売の時は対話を避けることができない。
自分は昔ドコモショップで販売員の仕事をしていたのだが、人と話すのが大の苦手であった。
承認欲求もあったけど、対人恐怖症のほうが強かったから、人と話すといつも頭が真っ白になっていた。
まあ、携帯会社の場合は対面でお客と話すからいいんだけど、タクシー運転手の場合はお客を基本後部座席に乗せて走るから、
お客の行動がドライバーからは死角になることが多い。
だからタクシードライバーはお客さんに話を振ったりすることも結構あると思う。
お客を気遣うのも一種のコミュニケーションだし、万が一のことを考えてお客の行動を監視するための会話でもあるだろう。
最近は本当に物騒な事件が多い。タクシードライバーが客から殴られたり、タクシーを奪われたりする事件が時々起きている。
タクシードライバーにとってこんな恐怖なことはない。
密室の中で身動きが取れない状態で攻撃されるようなものだ。
だからタクシー会社によっては運転席と後部座席の間に安全装置としてバリケードが置かれているところもあるのだ。
でもこれはタクシードライバーの身の安全を考えたものだから付けられていても客は不快に思わないで欲しいと切に願う。
運転してくれる人がいるおかげで安心して家まで帰れるのだ。
そこに文句をつけようものならタクシーは拾うなよと思う。